初体験

 ついさきほどの、できたてホカホカの出来事。

 本日、双子一号機に続いて二号機も発熱。二号機の熱はある意味日常茶飯事なので、様子をみつつ寝かしつける。

 で、いきなり痙攣。いやもうびっくり。だって、体をそらせてピクピクしながら、完全に白目をむいて息をしてないんですもの。

 パニックのうちに(微妙に迷いながらも)119。

 これまで救急車に乗ったこともなければ119なんて初めてかけたが、119番って、かけたらもう相談とかできず、必要な情報を聞き出したらプツッと切れ、5分後には救急車が来るわけね。いや、妙に感心しました。『ダロウェイ夫人』でセプティマスを運ぶ救急車を見て、「文明の効率」に感心するピーター・ウォルシュの気分。

 救急車が来た時点で痙攣はおさまったものの、ぐったりとしている。(あとで分かったのは、単に「深く眠って」いたのである。)双子一号機は家に残って寝ているので、カミさんが付き添って救急車へ。

 ご近所から野次馬さんたちがドヤドヤ。救急車の外に残された私は「お騒がせしてすみません、子供が……」と、ひたすら事情釈明の人となる。

 初めてあんな壮絶なものを見たので、それはもう世界の関節がはずれてしまったような不安感にさいなまれながら、第一報を待つ間ネットで調べる。

 その結果……

 発熱痙攣の典型的な症状。命にかかわることはまずないとのこと(ほっ)。絶対やってはいけないこと──(1)割り箸やタオルなどを口に入れる(民間療法?で、舌をかみ切らないようにそうしろ、という俗説があった模様)。(2)体をゆらして名前を大声で呼ぶ。

 ……「鼻に豆」事件に続いて、やってしまいました。またしても。力一杯揺すって、名前を呼んでました。

 なんにせよ、結果論ですが救急車を呼ぶようなことではなかった模様。すみません。

 そうこうするうちに、一時間足らずで帰宅。ほっとしてちょっと涙腺ゆるむ。

 病院での逸話。意識を取りもどした二号機は、看護師さんの聴診器(?)についていたドラえもんのシールをみて「あ、ドラえも!」とのたまったそうな。「あー、意識はしっかりしてますね(笑)」と失笑を買ったとさ。