お婆さんと私

 徹夜のダメージが回復するのに時間がかかる、私です。

 だが、月末締切の論文執筆、月末締切の前期成績などに追われる。

 子供を寝かしつける時に、まだ言葉なんて分からないのだが一応読み聞かせ。

おおきなかぶ

おおきなかぶ

 なつかしいねえ。

 大人になって読んでみると、なんとも不思議なテクストではある。最初はお爺さんが抜こうとして抜けない。お婆さんを呼ぶ。抜けない。犬を呼ぶ。猫を呼ぶ。鼠を呼んで、かぶは抜ける。

 なぜ、父と母はいないのだろう。

 というか、父と母が不在なのは民話・童話の定番か。

 まともに読めば、焦点は鼠にあるわけだ。どれだけ小さな存在でも大きな仕事に貢献できるとかなんとか、かなりヤバイ教育をする童話になるわけだが、それよりも「うんとこしょ、どっこいしょ、それでもかぶはぬけません」という心地よいリズムで盛り上がったところに、あたかも表面張力でもうギリギリになったコップに水が一滴垂れて溢れちゃう瞬間のようなエクスタシー、この方が重要なのではないかと汚れた大人は思ったり。