不可能なる読書会

 この忙しい中、カミカゼ的どうにでもなれ姿勢にて読書会。

Alternative Modernities (Public Culture)

Alternative Modernities (Public Culture)

 ポスコロ以後のひとつの流れ(このような「〜以後」的レトリックの含意の問題も含め)がよく分かって面白い。西洋中心的モダニティのナラティヴじゃだめだという前提は受けいれつつ、それを巧妙に裏返す形で「西洋」へと開き直るというか。どうやらCharles Taylorが(編者ではないものの)領袖的位置にいるプロジェクトのようなので、さもありなんというところかもしれないが。

 要は「オルタナティヴ・モダニティーズ」とか言ってるが、その実「包摂の戦略」である可能性に目を光らせるべし、という好例なわけだ。

 それよりなにより、ゴチャゴチャした仕事の合間に30分単位で時間を取って読んだせいで、いざディスカッションしてみると全然読めてないことが判明して鬱。