寂寥感

 すでに三食離乳食なのだけど、ここ数日はなるべくスプーンを自分で持って食べる練習。これまでは口を開けて待っていたのが、自分でスプーンを握らないともらえないと分かると、それなりに学習して自分で食べるようになる。そうなると今度は、口をぱくんと開けて待っていたころがすでにして懐かしく、一抹の寂寥感におそわれ、「お前達はそうやってとうちゃんの元を離れてゆくのだね」などと言っていると、「この、親バカ」と後ろから突っ込みが入るそんな日、父は癌摘出の手術。とりあえず成功したとのこと。先週末には飛んで帰ろうかと思ったのだが、台風のせいで断念。

 時は過ぎゆく。