先月の発表で都市論に傾き、戦間期イギリスの都市論ということになると、必然的に(失われし)田舎論も射程に入り、そうすると「庭園」も主題に入ってくるわけだ。お庭なんかに興味はなかったのだが、重要そうなムーブメントと関連文献のメモ。
・庭園都市運動(Garden City Movement)*1
Garden Cities of To-Morrow (The MIT Press)
- 作者: Ebenezer Howard,F. J Osborn,Lewis Mumford
- 出版社/メーカー: MIT Press
- 発売日: 1965/03/15
- メディア: ペーパーバック
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このおっさんが始めた運動で(日本語訳もあり)、研究書としてはこれが面白そう。
Regaining Paradise: Englishness and the Early Garden City Movement
- 作者: Standish Meacham
- 出版社/メーカー: Yale University Press
- 発売日: 1999/05/11
- メディア: ハードカバー
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・イングランド田園保存評議会(Council for the Protection of Rural England)
1926年にこれを設立したのは
- 作者: Clough Williams-Ellis
- 出版社/メーカー: Council for the Protection of Rural England
- 発売日: 1996/12
- メディア: ハードカバー
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このおじさん。すでに『愛と戦い』で使ったネタだが、もう少し周辺を読み進めよう。(ところでこの本、手違いで二冊持っているので欲しい方はご連絡ください。)
こうなると、ヴィタ・サックヴィル=ウェストの著作もちゃんと読まなければならないのか。ガーデニングの本とかいっぱい書いているし。というのは、これ全部、今年の夏の『ダロウェイ夫人』のシンポに向けた準備なので。ルクレチア・スミスがハイド・パークで(だったよね?)「ミラノの庭園をご覧になったことある?」と言うセリフが妙に気になったり。ハイド・パークの歴史を知るのにいい本はあるかなあ。
……とかなんとか書いておくと、もっと詳しい人がオフラインでいろいろ教えてくれたりする。ブログの使用法として、いや研究者として間違った姿勢だが。
追記:モリスのArts and Crafts Movementも追加。モリスの庭はピクチャレスクな自然庭園の方に入るのかしら。単純に勉強不足で知らない。あとはナショナル・トラストか。