ヨウレンキン

 「ああ、溶連菌ですね」と、かかりつけの小児科医は涼しい顔をして言う。

 まったく、去年のマイコプラズマといい、この人の口からは度々、この世のものとは思えない病名を聞かされるものだ。『もやしもん』風にキャラクター化したら、かなりグロくて悪そうな感じ。溶連菌。溶けて連なる菌。ドロドロ、ベチャ。いや、先生が悪いのではなく、どちらもよくある病名らしいので、こちらの無知のせいだけど。

 というわけで、病気第二弾は溶連菌感染症です。現在かなりはやっている模様。抗生物質を10日くらい飲み続けなければならないそうな。症状は咳、鼻水、微熱。風邪と区別がつきません。放置しなければ深刻な病気ではないらしい。

 と、思っていたらカミさんも感染。どうやら帰省した際にばあちゃんにも感染。おとんは大丈夫、と思っていたら、先ほどからなにやら喉が痛い。一家全滅か。