Prehistories of the Future: The Primitivist Project and the Culture of Modernism (Cultural Sitings)
- 作者: Elazar Barkan,Ronald Bush
- 出版社/メーカー: Stanford University Press
- 発売日: 1995/12/01
- メディア: ペーパーバック
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1995年出版なのですでに旧聞に属するが。
第一章、Ronald Bush, 'The Presence of the Past: Ethnographic Thinking/Literary Politics'で、T. S. Eliotの1904年のセント・ルイス博覧会体験について、耳学問でしか知らなかったところを初めて詳しく読む。エリオットはこの博覧会で「展示」されていたフィリピン人を見て大きな衝撃を受けたという話だが、これを、エリオットの実家のスクラップブックなどを調べて「発見」したのは日本人研究者である。ご存じであろうが、名古屋市立大の成田興史氏。しかし、この発見を日本人研究者がしたことについて'let us credit the cultural switchboard of the postmodern world'などとよけいなコメントを加えやがる。今月(になってしまった……)のワークショップの枕にでもしようかな。