嗚呼80年代

 政治家をやろうなどという人間は、どのような感性の持ち主なのだろう。ひとつ言えることは、民主主義体制での政治家=代表をやりたいという人間は、他人に代表されることを拒む人間であって、当の民主主義を一番ラディカルに否定している存在なのだな、とか考えつつ過ぎ去った8月15日。

 それとは全く関係ないが、イギリスのロック・シーンの若手注目株。今月の頭にカナダから来た学生との会話──「オゥエイシスとか好きやねん」「へえ、じゃあ、これ絶対お勧めやで。Bloc Party。とにかく、聴いてみ」と強く勧められたので、去年出たファースト・アルバムを購入。

Silent Alarm

Silent Alarm

 おお、なんだ、この「古さ」は。80年代である。ポスト・パンクというやつ? 私の世代にとって(他の世代にとっても?)、80年代はなんだか「痛々しい古さ」をもっている。なんともむずかゆくなるこのような古さが今受け入れられているということは、そろそろ80年代が「古新しい」ものとして再登場するようなサイクルが巡ってきたということ? 歳はとりたくないものである。