「何か」シリーズ

文化とは何か (松柏社叢書―言語科学の冒険)

文化とは何か (松柏社叢書―言語科学の冒険)

 訳者よりゴケイゾウいただく。

 例によってまずあとがきから。おや? なんとも、誰にも喧嘩を売っていないあとがきというのも訳者にはめずらしい。

 タイトルの通り、ウィリアムズの存在がここかしこに現れる。かつてのような批判ではないけれど。イーグルトンの、対立軸を措定して両者の死角をつくという定式的ロジック(訳者の大橋氏はそれを「メニッポス的風刺」として評価するわけだが)は、思えばウィリアムズの手法なんだな。居丈高に「死角」をあげつらうようなレトリックを使うかどうかは別として。