概論の悩み

 暑い、暑い、暑い。

 連日の35度越え。京都が暑いのは分かってるけど、一昔前はこんな気温って無かったよねえ……

 オープンキャンパスも終わり、あとは大学院関連の業務が終われば晴れて夏休み。学期中に溜めた「宿題」をがりがりやらねば。

 まずは翻訳と共著、秋の学会シンポに向けた準備、来年の頭には某業界雑誌の締め切り。さらに来年春の学会。生産性はそんなに高くないので、これだけでもキャパオーバー。あと、後期の授業、特に「文学概論」の準備もしなきゃ。

 正直、この授業準備が一番頭が痛い。一回生の必修の授業だけに、十分なネタの仕込みが必要。といっても、自分は学部時代に「英文学」のディシプリンをたたき込まれてないので、「概論」って何?って感じ。どうしよ。

 劇・詩・小説というジャンル論やって、それぞれの形式とか絶対知っておくべき作品のおさらいとか……つまらん。こっちがやっててつまらんと思うものを、学生が面白いと思うわけはなし(でも、文学概論ってたぶんそんな感じなんだよね?「文学」がダメになったと嘆くけど、そりゃ当たり前だろう。そんなことやってたら)。

 やはり、批評理論のさわりというか、ここは逆に「なぜ文学を読むのか?」なんて大上段に構えて押し切るのが吉か。イデオロギー批評というか、広い意味での政治的批評までは行きたいところ。

 しかし、概論って、大御所の仕事だろうに……