ひみつきち

 久々に口内炎ができる。わたし、普通にしているとふてぶてしく見えるらしいのですが、内心はものすごく繊細で、こういう環境の変化に弱いんですよ。いじめないでね。(などという物言いがふてぶてしいと言われる原因か。)

 ところで、今回はなぜこんなに片付けに時間がかかっているかというと、これまでの漂泊の人生も一段落で、今度の住まいはそれなりに長く住むことになりそうなので、10年20年選手の家具たちを徹底的に捨てて、家具をそろえつつあるからです。家具がないと必然的に物が片付かない。

 とりあえず研究者のみなさんには関心が高いであろう書斎について。そんなに大きな家ではない中、5畳程度の部屋を書斎として獲得。ここに、蔵書を全部入れてしまおうという一大計画を立てる。

 最終的に行きついたのが、天井まで届くスライド書棚。以前から扱っていた有名な静岡の会社は、取り扱いをやめてしまっていて、まったく同じタイプのものを違う会社が作ってます。(設置に来た人の話では、元の会社から分離独立するような形でやっているとか。)

 これを4棹、ところ狭しとぶち込んだら、あとは机と座る場所がかろうじて確保できるだけ(もちろんリフォームをして、床は徹底補強)。でも、この穴蔵感が結構好きなのです。あれだな、子供のころの「秘密基地」の感覚だな。しかし、自宅の蔵書(たぶん全蔵書の半分くらい?)を全部入れたら、それほどの余裕が残らない。これじゃ、またあふれるのは時間の問題。かといって、これまでのように家のいたるところに蔵書が侵出するのは避けたいし。ううむ。一方で研究室はこれまでの軽く三倍くらい(今度のところが広いというよりは、これまでが狭かったのだが)。研究室に蔵書を放逐していくしかないか。

 かように、研究者人生とはすなわち蔵書との戦いの人生なのでありました。