脱ジャンル

 今週末にかけて、公開講座の取り仕切り(つまり、裏方全般)に奔走。本日ようやく終了(あ、来週もあるよ)。今週は研究らしい研究をせず。あせる。

LAYA

LAYA

 これまたアンテナに入っているどなたかが絶賛しており、その推薦にピンと来て購入。

 うん、こりゃいい。「プログレ」なんだろうけど、ノンジャンル(というか、いまさらプログレもなかろうと思うし)。おどろおどろしい曲名とは裏腹に、聞きやすくできてます。旋律を奏でるヴァイオリン(中途半端な技術のヴァイオリンは聴けたものではないが、今回加入したというヴァイオリンの壷井彰久の腕は確か)と、半分リズムセクションに入っているピアノの音のおかげか。プログレッシヴなジャズでも通るわけ。ライヴを聴いてみたいな。

 私の音楽の趣味は一言で言って「雑食」で、クラッシック(実は、小学校から高校までフルートをやっていた)からジャズ、ロック、歌謡曲クラウトロックにはまってみたりテクノにはまってみたり、かたや懐メロに泣いてみたり。でも、結局惹かれるのはこういうジャンル横断的な音楽だったりする。

 そういえば、ウルフという作家に惹かれたのも小説なのか詩なのか分からないところだったような。音楽に限らず、ジャンル化と脱ジャンル化の相克のは、少なくとも20世紀を通した文化・芸術をつらぬく論理だったかもしれない。文化現象の側から見ると、ドゥルーズが言ったことは高邁な原理というよりは、20世紀後半という歴史に限定された所見だったとも言える。