アラージー

 会議と会議の間、ほんの30分をぬってキャンパスを抜け出し、喫煙目的で喫茶店に。『週刊現代』の高橋源一郎の連載にとても気になる記事が。最近増えているとされる乳幼児アレルギーの原因に、離乳食の開始時期が関連するかもしれないとか。1980年に当時の厚生省が出した離乳のガイドライン(って、変か?)は、5ヶ月から離乳を始めよ、とあって、改訂されて6ヶ月になったらしいのだが、ある学者の主張によれば、アレルギーを防ぐために1才くらいまではミルクにすべきだと。

 しかも、乳幼児アレルギーが増えているのはその80年代からとかで、これだけでは因果関係を証明はできないけど、厚生労働省が離乳時期を引き揚げない背景には、「利権」がからんでいるという説も。

 ちょっと気になるので調べてみたら、WHOは2才までに離乳できればよろしい、としており、「離乳食」という表現は避けて「補完食」(complementary feeding)という表現を使っている。実際、私の知識ではアレルギーと離乳時期の関連性が事実なのかはわからないが、少なくとも「早く離乳しなければ」「早くおむつをとらなければ」といった強迫観念が百害あって一利なし(先般のDVの例を見ても)なのは直感できる。

 ちなみにWHOの資料はこちら。

Global Strategy for Infant and Young Child Feeding

 しかし、すごいな。健康のグローバリズム。なんだかおぞましい。とか言いつつまじめに読んでしまったが。