本を殺す

 昨日は、紀○国屋書店の営業さんからオンラインのジャーナルデータベースの説明を聞く。お恥ずかしながら知らなかったのはJSTOR。あらゆる分野の学術雑誌のバックナンバーを電子ファイル化する非営利プロジェクトとして始まったらしいが、現在は大学の規模や所蔵雑誌の数によって契約・メンテナンス料金を取っている。

http://www.jstor.org/

 分野別に、「JSTOR I」「JSTOR II」…というパッケージで売っているのだが、必要に思える雑誌が各パッケージに分散していて、これでは全パッケージを買わなければ無意味。小規模大学にはちょっとつらいか。あと、これはあくまで1〜5年前以前のバックナンバーのアーカイヴなので、これを導入しても現在購読している紙媒体の雑誌を止めることにはつながらない。図書館運営にとっては、膨大なバックナンバーを破棄してスペースを確保する意味が大きい。

 和雑誌について同様のサービスを行っているのが国立情報学研究所。規模はまだまだというところ。

http://www.nii.ac.jp/

 文学作品のアーカイヴに関して、紀伊○屋さんが押し出しているのはLiterature Online。

http://lion.chadwyck.co.uk/

 パソコンのモニターを見て読書、なんてことはしないだろうが、緊急時(調べものとか、引用箇所を探すとか)には便利なので、契約してくれないかな。Project Gutenbergにも限界があるので。Literature Onlineは、「しおり」機能があるらしい。自分のIDで以前アクセスした本にブックマークをつけられる。便利そう。

 しかしまあ、○伊国屋さんも手広くやってますな。書店としては今後オンライン市場をどうつかむかが重要なのだろうけれども。