物の怪

 所用で一日中車を走らせる。京都って、ホントに走りにくい。道が混んでいて、路駐だらけな上に、ウィンカーなしの割り込みなどに備えて気が抜けない。

もっけ(5) (アフタヌーンKC)

もっけ(5) (アフタヌーンKC)

 これまた北の国からのお勧めで。

 ほんわか系妖怪漫画なんてまとめ方をするとしかられるだろうか。もっけ(物怪)を見る能力を持った姉と、憑かれやすい体質を持った妹が、親元を離れて祈祷師である祖父の元で暮らす様子が綴られる。この、世俗的叡知の体現である(といっても、「あの世」も含めた世俗だけど)祖父のガンコ爺っぷりがいい感じなのだ。

 とか、有機体論批判を書いている私が言ったらいけないのかもしらんが、まあ、そこは勘弁。

 1〜2巻あたりのインパクトがなくなってきたかな。まあ、致し方ないところか。

 あの世のものに対する関心は、一方ではホラー映画ばやりという形に表出しているが、一方でこの漫画や『蟲師』のような、民俗学+ヒューマンドラマという形式でも盛り上がっているようだ。