- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2004/08/02
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私、メタフィクションは苦手。なんだか、「どう、どう? おもしろいでしょ?」と作者が自意識たっぷりに同意を求めているようで、気まずくなってしまう。
そのメタフィクションの最右翼たるジョン・ファウルズの同名小説の映画版。でも、原作読んでません。不幸なことに、映画を観て原作も読もうという気は起こらずじまい。
原作も読んでないのに勝手な推測をすると、この映画の失敗はこれが映画だということだろう。つまり、(カメラの「視点」は別として)映画には「劇中劇」とそれを演じる「現実の」俳優たちという二つの世界しかなく、小説のような「語り手」という水準がない。たぶん小説版はこの「語り手」の水準があるからこそ面白いんだろうな、と。