キャンパス開放のススメ

めし [DVD]

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 杉村春子出演作品シリーズ。ではなくて。

 しかし、成瀬作品のカットの切れ際にはいつもゾクッとさせられる。役者の表情の変化が、千行の台詞を費やしても伝わらぬであろう含意を語り、カット、というパターンは、成瀬オリジナルの手法かどうかは知らないし、現代のテレビドラマでも安易な形で再生産されている手法ではあるが、強度が違う。

 普通に、物語内容に関して身につまされる。というと、「お前は『めし、風呂、寝る』型のダメ亭主か」としかられそうですが、そういうことではなく、東京から大阪へ転勤して三年……という設定のところですな。

 しかし、杉村春子(やっぱりそこかよ)の母親役って、似合わないなあ。

 というのはすでに昨日のことで、今日は近所の大学の、市民への開放イヴェントに子供たちを。まあかなり大規模な大学であることもあるが、大学って子供を「放流」するのに適してるなあ。結構、ないんですよ。子供を放流して、安心して放っておける場所って。神社の境内とか、あとは児童館や保育園・幼稚園の園庭開放くらいか。その点、大学のキャンパスは無意味に広いところが多く、子供放流には最適の場所であることを痛感。