こんな時間にブログを書いてしまう私。W杯のせいで朝早く起きる習慣になってしまったのです。でも、その日の授業準備を朝にするのはいい感じだったりもする。私事ですが(元来私事を書くための場所でこんな断りは必要ないが)、今日からしばらく一人暮らし。いや、奥さんに逃げられた、とかじゃないですよ。
最近、研究費で本をドカ買いしている。買っているのに読む時間なし。とりあえず、パッと紹介できる教科書・カタログ本系を。
The Routledge Companion to Critical Theory (Routledge Companions)
- 作者: Paul Wake,Simon Malpas
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 2006/05/24
- メディア: ペーパーバック
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構造主義・記号論に始まり、マルクス主義、精神分析、ジェンダー・フェミニズム、ポモ、ポコと、ごく教科書的。マルクス主義の項目を読んでみたが、これはちょっと……マルクスの次はフランクフルト学派に飛び、あとはジジェクが紙幅の多くを占める。要は旧東側の系譜がみごとに抑圧されている(ジジェクはその点特異点にあるのかもしれないが)わけで、かなり兆候的な構成である。
全体の構成は、Part IがIntroductory Essays、Part IIがNames and Termsと題され、後半は辞書的に使えるようになっている。みごとに例の『現代批評理論のすべて (ハンドブック・シリーズ)』と同じ構成。